古代哲学フォーラム(イリソス会)とは
古代哲学フォーラム(イリソス会)とは、京都大学古代哲学研究室ゆかりの研究会です。1994年に藤澤令夫先生を中心とした、少人数のいわば内輪の会として発足しました。会則などはなく、参加者相互の研鑚と親睦を深めることを目的とした会です。古代哲学の研究に関心のある方ならだれでも参加できます。
第1回開催時に会の名称が「イリソス会」に決まりました(発案者は内山勝利先生)。「イリソス」は、プラトンの『パイドロス』でおなじみの、アテナイ(アテネ)南東を流れる小川です。会の名には、普段の大学から少し離れて、くつろいで対話する場、という意味合いが込められています。会は、春、秋、冬の年3回開催され、2003年まで活発に続けられましたが、藤澤先生が2004年2月28日に逝去され、いったん中断しました。先生亡きあと翌2005年に再開され、春、秋の2回開催となり、2016年からは年1回、3月に開催されています。
「古代哲学フォーラム」という呼称は、「イリソス会」の定着に伴い、公的名称の必要性から2007年より採用されたものです。以後、「イリソス会」は愛称となり、両方の名が併用されるようになりましたが、日常的には「イリソス会」と呼ばれ、公的文書には「古代哲学フォーラム」の名が用いられています。参加ご希望など、お問い合わせは、「古代哲学会」にして頂ければ問題ありません。
古代哲学フォーラム(イリソス会)第54回例会のご案内
古代哲学フォーラム(イリソス会)第54回例会の開催について、ご案内申し上げます。
日時: 2025年3月22日(土) 午後2時30分より
場所: 京都大学 総合研究2号館 第10演習室
プログラム:
1.研究発表
「ポルピュリオスの正義論における利害の成立と親近化(オイケイオーシス)」中村 健(大阪体育大学)
2.次回例会について
なお、会の終了後、情報交換会(懇親会)の開催を予定しています。
今回は、大阪体育大学准教授の中村健氏にご発表いただきます。中村健氏は主としてプラトンの後期著作、特に『ティマイオス』に関するご研究に取り組んでこられましたが、近年は古代ギリシア・ローマにおける徳倫理学に基づく動物倫理の問題へも研究領域を広げておられます。今回のご発表は、現在翻訳を準備中のポルピュリオス『肉食の禁忌について』に関する論考となっています。
参加をご希望の方には、発表原稿と会場の案内図をメールにて送付させていただきます。
「お問い合わせ」のページに記されている古代哲学会編集部まで、メールにてお知らせください。
どうかよろしくお願い申し上げます。
古代哲学フォーラム事務局